中原昌也って完全に凡人だよななんていったら本人顔真っ赤で激怒しちゃいそうだなw
前々から気になってて、今さらながら『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』読んだ(理由はきれいな文庫が古本屋で50円だったから!)けど、そこそこかな……。可も不可もなくといった印象。いうほどでもなかった。バロウズの猿まねにすらなってないしね。

マリ&フィフィの虐殺ソングブック (河出文庫―文芸コレクション)
- 作者: 中原昌也
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫
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話がどこに転がっていくのか予測がつかないというのはおもしろいけど、そんなタイプの小説は世界中にごろごろしてるから、とくに感心はしなかったな。むしろ無理してそうしてる感じが溢れてて、ちょっと痛々しかった。頑張ってるなって感じ。一生懸命知恵を絞りに絞って、予測がつかないように奮闘努力している感じ。
これはまちがいなく天然ではないね。天賦の才能ではないってことだよ。変人でもない。ごくごくありふれたごくふつうの平々凡々なおっさん。プロットウィールとか必死でぐるぐる回しながら、奇天烈な感じにしてやるんだって鼻息荒くしてやってる感じだね。できてないですよ。残念だったね。
これならバロウズの同じ本を何回も読んだほうが遙かに楽しいし、脳みそが爆発する。ま、本来比べることすら失礼だけどね。
だけど、こんなありきたりなやつが、「お仲間」から「賞賛」されてるんでしょ。暴力温泉芸者のころから知ってるけど、そういうのに「取り入る技術」だけは優れてるよね!!
でもなんつーか完璧に古臭さが臭い臭い臭いで、まぢ臭すぎ。加齢臭がサイコーに強烈。いかにも1990年代を引きずってる感じ。未だにね。って、これは1990年代に書かれたのか? まあどうでもいいや(1998年みたいだね)。作風が変わっていくタイプの「ライター」でもないでしょ?
今いちばん古くさく感じるのが、1990年代とゼロ年代。ほんと古くさいの。いや古くてもいいんだけどね。べつに。バロウズなんて1960年代臭いし。でもおもしろい。古臭さを感じない。なんでだろうね。不思議だなあ。
中原昌也。読むまでもなかった。単なる世渡り上手。お仲間に囲まれて、もてはやされて得意げにニタニタしてりゃいーんじゃねーのwww
もう一度いうけど、起承転結みたいなのがなかったり、支離滅裂だから、楽しめないっていうんじゃないよ。起承転結がしっかりしたエンターテイメントなんて、それこそ退屈の極みだしさ。こっちは話の結末なんか初めからどうでもいいんだよ。予定調和なんかどうでもいいし小説に構成なんかつまらんもん求めてないから。単調でもなんでもいいんだよ。読んでいるその瞬間瞬間さえ想像力が炸裂してておもしろければそれでいいってのにさ。
そうじゃないのに欠伸が出るってのは、失敗なんだよ。発想の飛躍が貧弱っていうか。よわっちいんだよね。頭脳の貧困。この程度のしょぼい想像力じゃ、前衛すら気取れないじゃんwww
あー平凡すぎてツマンネ。
『裸のランチ』でも読むかー。
こいつは何度読んでもおもろーだぜ!!

- 作者: ウィリアム・バロウズ,鮎川信夫
- 出版社/メーカー: 河出書房
- 発売日: 2003/08/07
- メディア: 文庫
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