死ぬほどどうでもいいよ!www

バカをバカにして何が悪い?w

萌え豚中年オヤジの愛読書と成り果てたライトノベルの息の根を止める18の非効率的な方法

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 僕の名前はダビデ河童畑。永遠の高校二年生だ。と自己紹介したところで、サングラスの男が静かにこちらを見ているのに気づいた。その男はコーンフレークを食べていた。ココア味だ。その匂いにつられて僕はフルバッキしてしまった。男はびたびたのコーンフレークをだらだら口からこぼしながら、僕にいった。

「そういうはじまりかたは古いから。二十年ぐらいまえだから。もっといえばディケンズだから。一九世紀半ばだから。おまえは池沼だから知らねえだろが」

 

デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)

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 ななな、なんで僕がこんな暴言を浴びせられなければならないんだ。僕のあたまがこんなにらのべえなわけがないっ!

「おまえ、なにいってんだよ、ぶっころすぞこの河童野郎」

 といって男は僕の顔面に拳を沈み込ませた。

 げげげ、人間の拳がこんなに顔面にめり込むはずがないっ!

 僕は失禁した。

 そこで僕はふと思ったんだ。

 待てよ。これはライトノベルだ。だから拳だってマンガチックにホモサピエンスの顔面にめり込むのも当然の物理法則だ。僕って達見。

 とはいうものの、僕の純白のブリーフはションベーンでマッキッキーに染められていた。とたんの僕の股ぐらに這い上がってくる蟻さんたちの大群。そう、僕は、糖尿病なのだ。なぜなら、無駄なキャラづけのためになんの意味もなく、三食チョコレートで済ませているという設定だからだ。これにはほんと意味がない。シャーロック・ホームズが麻薬をやっていたり、パイプをくゆらせていたりしているのが個性的に見えるからという理由で、その裏にある本質を理解することもなく、猿真似をしたというじつにジャップ的な所業にすぎなかった。

 

名探偵ホームズ 緋色の研究 (講談社青い鳥文庫)

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 あさはか。

 その言葉が今も脳裏をクラゲのように漂い続けている。ジェリーフィッシュ

 ていうか、ここはどこなんだ。

 原稿用紙二枚分もくだらねえ文字が連なっているのに、まるでどこだからわからない。時間もわからない。これじゃ典型的な馬鹿の書いた小説じゃないか!

「それはてめえが取るに足らないすまんこ野郎だからだよ」

 コーンフレークの男はそう教えてくれた。

 

 

 やつの拳が僕の土手っ腹に深々と突き刺さる。その拳には短剣が握られていたのだ。

「もー! 痛いじゃないか!」

 温厚でごくごく平凡な永遠の高校二年生である僕もさすがに頭に来たんだブヒ。

 僕は豚のように軽やかなフットワークで弾丸のようなデコピンを烈火のごとくマジカルな手さばきで繰り出した!

ぎゃぼーん!!」

 叫び声。

 僕のだ。

 錐揉みを眉間に突き立てられたのだ。

「おまえの独白がむかついてな。悪く思うな。それから、さっさとくたばれ」

 コーンフレークマンはそういってそういってそういって、錐揉みをスクリューした。

 部屋中に飛び散る血しぶき。

 白い壁を真っ赤に染め上げる。

 ああ、ここは部屋のなかだったのか。

 それにしても壁のみならず家具まで白一色だなんて。これじゃまるでヒューマンネイチュアの死んだ科学者の死後の世界みたいじゃないか。映画な。そんなことより――。

 

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「ぼぼぼ、僕のライトノベルがこんなにスプラッターなはずがない!」

 僕はタイトルコールか何かのように叫んだ。ここでオープニングがはじまり、糞みたいなアニソンがげろみたいにやかましく流れてくるのだ。そして登場人物たちが、かきわりみたいな風景をバックに、これといった理由もなく走り出すのだ。薄汚えロゴ。

 

 

 血まみれの僕がションベーンをだだ漏れさせながら地球の表面を駆け巡る。

 被害者面して。迷惑そうな顔をして。

 白々しい汗をこめかみから垂らして。

 やれやれやれやれやれやれやれやれ。

 ぼくはティンポをバッコしながら、噴水のように聖水を撒き散らしている。これがごくごく平凡な高校生男子であるこの僕の日常なのだ。これからぼくは魔王と邂逅し、異世界へ突入し、落ちこぼれながらもあまたの困難を乗り越え、ライトノベルの主人公として殉死するだろう。

「そんなわけねーだろ。死ねよデブ」

 コーンフレークマンが僕につばを吐きかけた。

「だ、誰得ですかっ!?」

「黙れキモブタ」

 原稿用紙五枚になったから、今日はここでやめる。ダビデブバッキティンポ。