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萌え豚中年オヤジの愛読書と成り果てたライトノベルの息の根を止める18の非効率的な方法2

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 目が覚めた。夢だったのだ。最悪の夢落ちだった。

「おい、そんなことを言うより先にまずやるべきことがあるだろ」

 コーンフレークマンがいった。

「え、やるべきことって?」

「まだ起きるんじゃない。オープニングは妹がおこしにくると相場が決まっているんだ」

「ああ、そうだったね」

 僕は狸寝入りをした。豚なのに。

 ぶひひひひひひ……。

らのべえ! おい、らのべえ起きろ!」

 ああ、うるさいなあ。むにゃむにゃ。もぐもぐ。ずるずる。ぺろぺろ。僕ちゃんはうららかな敷き布団のなかでコーンフレークの夢にまどろんでぶっとんでとびこんでげろはいてあさだてぃしてほーけーてぃんぽでらのべぼっけいしまくりんぐしまくりんごしまくっていたんだぶひい。

 

らのべえ

らのべえ

 

 

らのべえ! この糞らのべえ!」

 なんだよ、らのべえって。僕の名前はダビデ河童畑だ。ごくごく平凡な男子高校生らしいありきたりでありふれた名前だ。らのべえなんて、僕は知らない。ねむいなあ。

「かくなるうえは、トンカチでこの糞兄貴のキンタルマをかち割ってくれやうぞ!」

 僕はハッと心臓を口から飛び出させてドキンちゃんと脈拍を跋扈させてびっくりおったまげー!

 ぱちりと目を開けるとそこに異様な光景が繰り広げられていた。

 ああ、めんどくさい。

 なんでいちいち朝の場面から話をはじめなきゃならねえんだよ。かったるくてしかたねえや。読者馬鹿にしすぎだろ。作者の想像力が貧困なだけか。いや、編集も一枚かんでる。あいつらライトノベルの読者が三〇過ぎの池沼のおっ三田と思って馬鹿西とるんや。誤字脱字でごまかしとく。まあ実際そうなんだけど。とんだぼったくりさん行。衰退するのも宜なるカナダね。ざま網腐れ。こんあのは字エロゲだ。字マンガでも字アニメでもない。字エロげ。萌えポルノ。ちまんね。よい子の諸君と萌え殉死でもしてろカス。

 

萌え萌え用語の萌え知識

萌え萌え用語の萌え知識

 

 

 なんだっけ。

 めをあけると。

 朝だった。

「起きろ、らのべえ!」

 僕は妹の部屋の妹のベッドで妹をマウントポジションでふあつくしていた。

 おかしいな……。

 こんなはずじゃなかったんダガー

 逆だ。

 妹が僕を起こしに来てふあつくまがいの行為に及んでいるのが正解なのに。どこでまちがえたんだろう?

 とりあえず僕はとびのいた。

 ベッドから転げ落ちた。

「ふええええええ。なにやってるのおにいひゃん()!」

 妹が寝ぼけ眼をこすりながら驚愕の目ダメをひんむいて血眼になって目力で眼力で開眼して成仏して即神仏になった。その目からは血の涙がとめどなくあふれていた。鑑真和尚。

「ごごご、ごめんよ、妹!」

らのべえにいぴょんの馬鹿糞下痢便野郎!」

 妹は事の次第に我を忘れてキッチガーイになっていた。

 

 

 文章のかかりうけがどうもおかしい。

 それは僕の独白だからだ。

 だって僕は池沼だもの。

 池沼なら池沼らしい独白であってしかるべきだ。それくらい僕だって知ってる。僕はごくごくふつうのキティガイ知的障害の萌え豚高校生男子なのだ。大好物はらのべせくーすだ。どーてーふろぼっきゅ!

「ででで、妹よ。さっきかららのべえらのべえらのべえって寝言言ってたけど、ありゃあなんなんでんがな!?」

「貴様の本名だろうが、このごかーんきしんそかーんへんたーいおにいひゃん☆」

「ぼぼぼ、ぼくがらのべえなわけがないっ!」

「うるせータコ」

「ぼくはタコじゃないぽん!」

 ふとあることに気づき僕は愕然とした。

 妹は四十五歳なのだ。

 ナンテコッタイ。

 こんならのべせくーすはごめんだ。僕は永遠の十七歳だというのに。ぼくは己のててんぽの先に滴る分泌物を左手でぬぐった。

 やべい。妊娠したらどうしよう。

 いや。相手は妹とはいえ婆だ。僕の妹が妊娠するわけがない。

 そのときだった。

 すぽぽぽぽぽーんと妹ちゃんのこまあんから僕たちの子どもたちがうこんのように飛び出してきた。

 その数四百九十六個。完全数である。

 こうして僕は子宝に恵まれた。

 

十七歳だった! (集英社文庫)

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